2017年12月08日

黄檗宗の葬儀の特徴などに関して

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黄檗宗はおうばくしゅうと読み、この宗派は中国の文化を非常に色濃く残している宗派であり、日本にあるこの宗派のお寺にも中国らしい雰囲気の外観を持っているお寺がたくさん存在しています。さまざまな宗派によって読み書きされているお経の摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみたしんぎょう)もこの宗派ではポゼポロミトシンキンと言って、中国の読み方で読み上げていくのが特徴です。

内容そのものは般若心経などの他の宗派と一緒ではありますが、中国語の読み方をするお経や法要などに戸惑いを覚えてしまう人も、たくさんいらっしゃるかもしれません。歴史を紐解くと、この宗派が隠元禅師によって日本へ伝えられてきたのは、同じ禅宗の曹洞宗や臨済宗よりも400年以上あとの江戸時代、1654年でした。

現代における日本の主な宗派の中においては、わりと新しい宗派だと言えます。黄檗宗の総本山は京都の宇治の萬福寺であり、日本に伝えられてきて歴史が浅いということもあって、至るところに中国の明朝様式を見ることが可能です。中国語で葬儀の読経を行う際、鐘や太鼓などのリズムに合わせて読経をする梵唄というものもあります。中国における精進料理の普茶料理は、日本における精進料理とはまったく違っています。普茶料理自体は見た目の彩りも非常に鮮やかで、栄養素も高いのが特徴です。また、一つの卓を何人かで囲んで大皿に盛られた料理を取り分けて食べるのも、伝来されてきた当時の日本では非常に珍しかったというわけです。


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