葬儀に参列するときは、葬儀のマナーを身に付けるのと同時に、焼香の作法と正しいやり方も勉強しておくと安心です。作法と正しいやり方が頭に入っていれば、慌てることなく落ち着いて自分の順番を待つことができるからです。
まず基本は、右手の親指と人差し指、中指で少量の抹香をつまんで、額の高さまで移動させます。そして、抹香を静かに香炉に落とします。この動作を数回繰り返していきますが、何回行うかは宗派によって異なります。どうしても不安な場合は、あらかじめ葬儀業者に宗派を確認しておけば、インターネットで調べて事前に準備ができます。
ちなみに、力を入れてしまうと抹香が周りに飛び散ってしまいますので、できるだけ静かにそっと香炉に落とすことを意識するとよいでしょう。そしてもう一つ知っておきたいポイントは、立礼、座礼、回し焼香という3つの種類があるということです。
たとえば、椅子席の斎場では立礼が行われ、畳敷きの斎場では座礼が行われるのが一般的です。また、斎場が狭い場合は、香炉を回していき、受け取ったら香炉を前に置いて焼香し、終わったら隣りの人に回していくやり方を取ることが多いです。最近は葬儀社が運営しているホームページで、正しいやり方や作法が詳しく紹介されていることが多いです。中には動画でやり方を紹介している葬儀社もありますので、不安な場合は目を通しておくとよいでしょう。