2016年07月29日

自分のために、遺された親族のために始める終活

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最近、終活という言葉を耳にする機会が増えてきています。終活とは、大まかには、自分が亡くなった時に、どのように見送ってほしいか、自分の遺品や遺産をどのように扱ってほしいのかを、生前からきちんと整理しておくことを指します。たとえば、終末期医療についての希望や、自分の代わりに連絡をとってほしい人をリストアップすることなど、生きているうちから、自らの人生を振り返り、納得のいく最期を迎えるための準備全般が終活と言えます。その中でも大切なのが、自らの処遇を書き記しておくエンディングノートを作成することです。このエンディングノートは、法的な書類とは違い、自らの人生の軌跡や、セレモニーや埋葬に関する個人的な希望など、自由に書いていくことができます。

誤字や脱字、内容の書き直しがあっても構いません。葬儀は、亡くなった日からバタバタと時間が忙しく過ぎていってしまい、遺された親族が、もっとああしてあげれば良かった、と後々後悔したり、お別れが思う存分できないまま終わってしまった、ということもありえます。本人の希望を具体的に書き記しておくことによって、遺された親族は、負担が少なく、安心して葬儀に臨むことができます。また、エンディングノートに家族への感謝の気持ちなどをしたためておくことで、遺された親族の心の痛みを和らげ、故人を失った事実と向き合う心の支えとなります。また、故人の生きていた証とも言える遺品の整理にも、このノートは活用されます。具体的に遺品を分ける相手を指定したり、または不要なものは処分して良い、ということを書き記しておかないと、遺された親族は、その物が大事ゆえに、どう扱っていいのか、処分していいのかわからず、物を溜めこんでしまう傾向にあるようです。

またノートを作成する以外にも、実際に利用する葬儀場をあらかじめ決めておいたり、お墓の手配をしておく、財産や相続の分配を済ませておく、自分が持っている物を整理したり少なくしたりしておく、など、できることは自分でやっておくと、残された日々を悔いなく過ごすことができます。このように、自分と遺された人々のために、早めに準備を始めるのは、とても大切なことと言えます。まだ、自分には早いから、と考えていても、その時はいつやってくるのがわからないのが人生です。誰もが、生まれ、歳を重ね、やがて亡くなります。この最後の締めくくりは、どうしても自らの手で執り行うことができません。だからこそ、しっかりと準備をしてその時を迎えることが、自分だけでなく、周囲の大切な人をも安心させ、辛い悲しみから立ち直っていく一助となります。

(参考サイト)
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