葬儀を執り行う立場となることは、長い人生の間でもそう頻繁にあることではないので、いざ執り行うとなれば準備に追われ頭がいっぱいになってしまう人が大半です。葬儀業者を決めたり、どの程度の規模にするのかや、予算など悩むことは多いですが、葬儀後のことも考えて準備を進めていく必要があります。
葬式では香典を受け取ることになりますが、そうなれば当然香典返しを準備しなければなりません。近年では当日返も増えていますが、一般的には四十九日から二週間以内に送ることになります。頂いた金額の半額から三分の一のお返しにすることが大半ですが、当然現金や商品券はマナー違反となるので気を付けなくてはなりません。
選ぶべき品物としては、食べ物や消耗品です。不祝儀を残さないようにという考え方であり、お菓子や石鹸などが好まれます。肉や魚は避ける傾向にありますが、近年ではそれほど品物にこだわる必要はないと考える人も多く、残るものやお肉、お魚を送る人も増えています。
悩んだ際には受け取った相手が好きなものを選ぶことができる、カタログギフトを選ぶのも一つの方法です。しかしそれ以上に添える言葉には気をつけるようにしましょう。参列していただいた人にはそのお礼を与え、故人の代わりとして責任を持って感謝の気持ちを伝えることが大切です。