2018年01月12日
世界で行われている興味深い葬儀方法
世界中には様々な葬儀方法があり、それぞれの国には日本とは違った慣習があります。中国では本来土葬が一般的でしたが、1950年代頃から都市部では火葬が一般的になりました。風水という考え方を生活の様々な場面で取り入れている中国では、お墓の位置も風水によって決められてきました。
しかし現代になって火葬が一般的になると同時に遺骨は納骨堂に安置することが多くなり、揚子江に散骨する人の数も増えつつあるとのことです。厳しく豊かな自然を誇るチベットの葬儀では、鳥葬が行われていることでよく知られています。
鳥葬とはこの名前からもわかるように遺体を鳥に食べさせるという方法です。鳥葬は死後数日から一週間の間に行われ、鳥葬場で実施されます。遺体が鳥葬場に運ばれると遺体の処理を専門に行う人によって分解され、鳥葬台の上に置かれます。遺体をついばむ鳥はハゲタカで、聖なる鳥として考えられています。ハゲタカによってついばまれた遺体は鳥とともに空に舞い上がって天に還ると考えられています。チベットではこの他にも土葬があり、伝染病に感染した人にはこの方法で葬られます。またミイラにする塔葬と呼ばれるものもあります。伝統と格式を重んじるイギリスでは老後は自然に囲まれて過ごしたいと考える人が多いようです。親しい人だけの少人数による葬儀が一般的で、死後数日から10日が経過してから教会などで行われます。お祈りをして賛美歌を歌い、30分から40分で終了します。