葬儀の手配を進めるためには、まず喪主を決めなくてはいけません。葬儀の内容を取りまとめる大切な役目を果たすことになりますので、葬儀会社に連絡をする前に決めておきましょう。喪主の決め方は、故人の配偶者を選ぶのが一般的です。ただ、配偶者が高齢な場合や病気などで務められないときは、血縁関係の深い人が優先されます。長男、次男以降の直系の男子、長女、長女以降の直系の女子というように、血縁関係が深い人から選ぶことになりますので頭に入れておくとよいでしょう。
葬儀を執り行う立場となることは、長い人生の間でもそう頻繁にあることではないので、いざ執り行うとなれば準備に追われ頭がいっぱいになってしまう人が大半です。葬儀業者を決めたり、どの程度の規模にするのかや、予算など悩むことは多いですが、葬儀後のことも考えて準備を進めていく必要があります。葬式では香典を受け取ることになりますが、そうなれば当然香典返しを準備しなければなりません。近年では当日返も増えていますが、一般的には四十九日から二週間以内に送ることになります。
親しくしていた友人や知人の訃報を受けると、誰もが動揺してしまいます。それが親友の訃報だったら悲しみや寂しさはより深く、大きなショックを受けてしまうかもしれません。ただ、どんなに悲しい気持ちを抱えていたとしても、葬儀に参列するときはマナーを守り、立ち居振る舞いに気を付けることが大切です。訃報を受けたら、葬儀の日時と場所を確認するのはもちろんのこと、どのような形式で行うのかも確認しておくと安心です。最近は家族葬が行われるケースが増えていて、たとえ親友だったとしても参列が難しいことがあるかもしれません。
葬儀の供花については、あらかじめ用意されている物も少なくありませんが、葬儀に参列できなかった人が供花を墓前に捧げたいからと連絡をして、会場や祭壇に配達することは珍しくありません。特にどれくらいの費用を掛けたらいいのかと悩む人も多いですが、どれくらいの料金なのかあらかじめ比較をして、予算の許す範囲内で提供をするといいでしょう。一般的な相場としてあげられているのは、1万円から3万円前後です。花輪を送る場合には2万円前後とされていますが、宗教や宗派によっては喜ばれないため、注意しましょう。